SmartHR UI
SmartHR UI は、SmartHR が SmartHR を構築するために開発した React ベースの UI コンポーネントライブラリである。このライブラリは、一般的な UI 要素だけでなく、業務アプリケーションに特化したコンポーネントも含まれている。開発者はこれらのコンポーネントを組み合わせることで、短期間で複雑な業務アプリケーションを構築することができる。
SmartHR UI が大切にしていること
SmartHR UIの開発における価値観や行動指針は以下のように定められている。これらはただ大切にするだけでなく、開発コミュニケーションやタスクの優先順位づけなどの判断基準としても用いられている。
使い勝手を損なわないこと
UIコンポーネントの使い勝手は、プロダクトの使い勝手に直結するため非常に重要である。
ユーザーエージェントの振る舞いからかけ離れないようにする。アクセシビリティに取り組むことも使い勝手に関わる。もちろんプログレッシブエンハンスメントな考え方も大切にしている。
コンポーネント単体の振る舞いだけでなく、プロダクトで一貫したUIになっているかどうかも忘れてはならない。
開発者の生産性を損なわないこと
私たちは、サービスを通じてプロダクトの利用者や社会に価値を届けることを目的にしている。その状態に早く到達するためにも、質の良いプロダクトを早く開発し早くリリースする必要がある。
SmartHR UIはそのような開発を支えるためのプロダクトとして、質が高く、使いやすいコンポーネントを、早く、提供し続ける。コンポーネントの先にあるプロダクトの開発サイクルを妨げないためにSmartHR UI自体の開発サイクルも迅速に行われる。
複数プロダクトに組み込まれて使われる“プロダクト”であるからこそ、その影響は大きい。単一のプロダクトだけでなく幅広い視野で捉えることも必要である。各プロダクトの意見をまとめてコンポーネントとして展開することで、SmartHR製品全体の質を高める触媒として機能する。
オープンソースであること
SmartHRのプラットフォーム化構想に向けて、サードパーティの開発者がSmartHR APIとSmartHR UIを利用して開発できる状態を目指してオープンソース化している。
また私たちはウェブが開かれていたからこそ今の自分たちがあると考えているため、日々の仕事で得た知見を積極的に公開していく。
SmartHRのために作られたコンポーネントではあるものの、社会の価値に繋がるのであれば競合を含めた他社のtoB SaaSプロダクトで使われることも望んでいる。